介護等体験?

2001年10月10日 教育学
介護等体験2日目です。
今日は少し実務の手伝いをしました。
 
手伝ったのはリハビリ療法。
ここでは利用者の症状に合わせたリハビリテーションを行っています。
歩行訓練や温熱療法、体操など。
比較的元気な人のサポートがあてがわれました。
プライバシーに関わる可能性があるので細かいことは書きませんが、
代わりにそのとき思ったことを書きます。
 
ひさやは3年前に骨折し、右腕の腱を損傷しました。
同じところを何度も折ったため、今も多少症状が残っています。
半年ほどギプスをつけてリハビリに通ったひさやとしては、
今日の体験は色々感じるところがありました。
リハビリに必要なのは、本人の頑張りと周りの助けです。
どちらが欠けてもうまくいきません。
昔は助けてもらう側だったのを思い出し、
「頑張って」の思いを込めて、お手伝いしました。
 
僕の場合、自分の過失でリハビリを必要としました。
目的は健康な体に戻ることでした。
しかし、お年よりは自分の過失と関係なく、「老い」によってリハビリを必要とします。
しかも、リハビリによっても完全に直ることは中々見込めないため、目的は症状の進行を抑えることになります。
一度失った健康は、二度と戻らない。
それを宣告されながらも、悪化するのを防ぐために努力しなくてはならない。
生ある限り終わらない、でも死ぬまで報われることはない努力。

お年よりの感じている「喪失感」というものを痛切に感じました。
 
自分の老いを考えたことがないわけじゃないけど、
今、老いについて、改めて考えてしまいます。
あたりまえなことだけど、目の前にすると違う。

百聞は一見にしかず、でも、百見は一体験にしかず。

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