マッシュルームクラブ
2006年2月27日表題の映画、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ヒロシマの原爆投下のドキュメント映画です。
この監督がテレビ番組で語っているのを見ました。
自衛隊の海外派遣や憲法改正の動きなど
日本を取り巻く状況は、大きく変化しています。
10年前は議論されなかったことが、今は現実として存在します。
戦後50年を迎える以前に平和教育を受けてきた世代としては
「最近の日本が第二次世界大戦を本気で受け止めてきていない」
という監督の言葉に対して、何も言い返せないと思いました。
平和運動の是非、国際貢献の是非を論じたいわけではありません。
ただ、戦争の体験を、つなぎとめておくのは難しい。
歴史の問題として、真剣に取り組み続けることはなおさらです。
今後、20年以上経った未来を考えた時に
第二次世界大戦を語りつぐ歴史の営みは
恐らく滑稽とも言える域に達していると思います。
語り得た世代がいなくなり、
過去を受け止めなくても、豊かさを享受する生活がある。
それを恐ろしく思っても、失われた時は戻ってこない。
恐ろしいのは、緩慢に麻痺していくこと。
体験することの痛みすら取り返せなくなることです。
「知っていること」と、「実感すること」は違うのに。
日本人は、知識部分に走りすぎているのかもしれません。
与えられた創造力ではなく、事実をつなぎとめる歴史によって
次の世代にどれだけの記憶が伝わるのでしょうか。
戦争の是非ではなく、そういう記憶を記した映画だとしたら
この映画はそれなりの価値があると思いました。
ヒロシマの原爆投下のドキュメント映画です。
この監督がテレビ番組で語っているのを見ました。
自衛隊の海外派遣や憲法改正の動きなど
日本を取り巻く状況は、大きく変化しています。
10年前は議論されなかったことが、今は現実として存在します。
戦後50年を迎える以前に平和教育を受けてきた世代としては
「最近の日本が第二次世界大戦を本気で受け止めてきていない」
という監督の言葉に対して、何も言い返せないと思いました。
平和運動の是非、国際貢献の是非を論じたいわけではありません。
ただ、戦争の体験を、つなぎとめておくのは難しい。
歴史の問題として、真剣に取り組み続けることはなおさらです。
今後、20年以上経った未来を考えた時に
第二次世界大戦を語りつぐ歴史の営みは
恐らく滑稽とも言える域に達していると思います。
語り得た世代がいなくなり、
過去を受け止めなくても、豊かさを享受する生活がある。
それを恐ろしく思っても、失われた時は戻ってこない。
恐ろしいのは、緩慢に麻痺していくこと。
体験することの痛みすら取り返せなくなることです。
「知っていること」と、「実感すること」は違うのに。
日本人は、知識部分に走りすぎているのかもしれません。
与えられた創造力ではなく、事実をつなぎとめる歴史によって
次の世代にどれだけの記憶が伝わるのでしょうか。
戦争の是非ではなく、そういう記憶を記した映画だとしたら
この映画はそれなりの価値があると思いました。
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